カメラの勉強

彼女は、「あぁ」と言いながら小さく笑った。今はプロのカメラマンのアシスタントをしながら色々勉強させてもらっている、と言う。カメラの専門学校じゃないの?個人的に教えてもらってるの?と重ねて聞く。授業の一環でアシスタントもするらしい。専門学校では理論なども学ぶという。実践を重視したカメラの専門学校ということかもしれない。なかなか聞いた事柄に関してパチっとした答えが返ってこない。しかし、もの柔らかな雰囲気にすっかり和んでしまった。2年という期間限定でもその間みんなの癒し的存在になるのではないだろうか。そろそろ店のショールームのパンフレットも新しい写真が欲しいし。彼女はカメラが出来るし。他所に頼むより、自分の所で撮影できるといいな。そう思ったので彼女を採用することに決めた。それが彼女との出会いである。